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くり坊 News ニュース
2017年2月21日

森林レンジャーがゆく Vol.69

あきる野市の森の今と未来を守るため誕生した“森林レンジャーあきる野”
ここでは、各隊員からコメントが届きましたので紹介します。
第69回目は、隊員のパブロさんのコメントです。
ニュース画像
ルリビタキ(メス)がムラサキシキブを採食しに来ました。このような「恵み」は冬の野鳥にとって貴重な餌となります。
「実っているかい」

 今年は酉年ということで、鳥のことを少しお話します。私は、寒い冬に動物が餌を捕るのがどれだけ大変なことなのかよく考えます。冬には、冬ごもりする動物や休眠する植物が増え、爬虫類や昆虫類などが姿を消します。
 こうした中、冬ごもりしない動物(捕食者)は、冬に活動している他の動物を狙います。例えば、フクロウなどの猛禽類は、雨の時は多くの両生類が動き出すため、「いい食事」ができます。そうでない時は、ネズミの仲間や留鳥などが重要な「支え」となっています。また、この時季の猛禽類は、留鳥の他に飛来する冬鳥を主に捕食します。一方、飛来する冬鳥は夏鳥と違い虫やミミズなどよりも、小さな実や種、冬芽などを食べます。荒れた雪の日でも一生懸命採食しています。このように、餌が豊富にない時季は、秋から冬にかけて実る植物や冬芽などが野鳥などにとって貴重な栄養源となります。特に、小さな宝物である「実」は野鳥を支え、野鳥は、ふんなどで植物の種子を散布すると同時に他の動物(捕食者)の獲物となります。最も大変な時季でも自然のシステムが続いていきます。このような形で、自然の中では素晴らしい「輪」ができていると思います。
 しかし、除々に人間が実の少ない自然、野鳥が住みづらい自然など「多様ではない自然」に作り変えている場所が多く見られます。そして、自然のバランスが崩れ、動物は別の餌を探すため、農業や人間に被害を及ぼすことにつながってしまいます。このため、大きなスケールで「自然」を見直す必要があるのかもしれません。
(パブロ)
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